vSANの性能について
最近のサーバー周りではHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)が流行っています。
今までストレージで処理していた冗長性(RAID)部分を筐体間でRAIDを作るような仕組みです
ベンダー資料やメーカーの説明を聞く限り、パフォーマンスに問題がないということだが実際はどうなのだろうか。 気になったので試してみました
検証構成
今回は評価版で試せるvSANで実施しています 詳しい構成は省きますが、自宅サーバー組み換えのタイミングでやったのでこんな感じです
物理ホスト1
物理ホスト2
物理ホスト3 Withess用 適当なNUC
ディスク構成
ネットワーク設定はこんな感じ
10GbpsのNICがないのでとりあえずあるだけNIC突っ込んでNICチーミングで負荷分散できないかとこの構成にしました
結果と考察
vSAN上のWindows仮想マシンでCrystal Disk Infoを回した結果がこちら
Writeが遅い。。。。
なお画像は取り忘れましたが、同じ構成をSSDオンリーのローカルストレージで回したらWriteは500MB/sくらい出ていました。
ここから考察すると以下と考えられる
- vSANのReadは分散ディスクのうちどちらか一方からのみ応答を行っている
- Writeは整合性担保の関係で対向ストレージからの応答を待ってからWrite完了を返している
- NICの負荷分散は物理ホストが1対1である限り意味をなさない。おそらくチーミングやスイッチ側リンクアグリゲーションいずれを使っても、NIC振り分けがPortやIP,Macアドレスに縛られる限り分散はしない。
結論
vSAN用のNICは10G必須みたいです。
今回の検証前にKVMwith oVirt+Glusterfsも試してたのですがうまく構築できませんでした。環境構築がうまくいったら試してみようと思います